Web3とは?特徴やWeb2.0との違い、社会への影響について解説!

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昨今、話題となっているWeb3とは、どのようなものなのでしょうか。結論から解説すると、Web3とは、非中央集権であるインターネットの概念のことです。

今回は、Web3の概要を知りたい方に向けて、Web3の特徴や社会に与える影響についてわかりやすく解説します。

Web3について把握して、今後のビジネスに活かしましょう。

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ビジネスに変革をもたらすWeb3とは?

Web3とは、ブロックチェーンを基盤とした分散型ネットワークの概念です。ブロックチェーンとは、暗号技術により取引を一本の鎖として結ぶ仕組みです。

Web3により、中央集権型のネットワークから、分散型ネットワークへと移管し、取引の安全性や個人情報の保護といったメリットを享受できます。

Web3は、日本でも注目を集めている概念です。実際に、株式会社電通グループは、2021年6月にWeb3の研究開発を行っているシビラ株式会社と資本業務提携契約を締結しました。このように、Web3は、企業も注目している概念であり、普及が期待されます。

Web3の特徴

Web3の特徴として、以下の2点が挙げられます。

  • 特定のサーバーの経由無しに通信可能
  • セキュリティ向上

まずは、特定のサーバーを経由せずに通信ができることです。つまり、仲介組織を通さずにデータ通信ができます。個人間でやり取りできるため、仲介手数料が取られない、AmazonやGoogleといったプラットフォームの利用が不要といったメリットがあるのです。また、特定のサーバーに負担がかからないため、ネットワーク通信が安定しやすいといった特徴もあります。

さらに、セキュリティ向上も特徴の1つです。今までは、仲介組織や管理者によってデータが一元管理されていました。しかし、Web3では、個人間でデータを管理するため、ハッキングにより、特定サーバーで管理されているデータが流出するといった被害を減らせます。ほかにも、個人情報を自己管理できるメリットもあります。

Web1.0、2.0との違い

インターネットの概念は、時代の変化や技術の進歩により変革してきました。Web3とWeb1.0、Web2.0は、以下の点が異なります。

  1. Web1.0は、一方方向の通信が可能
  2. Web2.0は、双方向の通信が可能
  3. Web3は、個人がデータを所有可能

Web1.0は、Webサイトで一方方向の通信が可能な時代です。多くの方が、ホームページを閲覧できるのみでした。そのため、メール以外では、双方向のコミュニケーションができなかったのです。

Web2.0は、SNSの普及により、双方向のやり取りができる時代です。TwitterやInstagram、Facebookにより、相互にテキストの送信やコメントができます。しかし、特定のプラットフォームを利用しているため、企業に個人の行動履歴や情報が取得されるといった課題がでています。

Web3は、自立分散型のネットワークを指します。中央集権がいないため、自ら個人情報を管理できる点が特徴です。また、取引情報が暗号化されることで、セキュリティ向上も期待できます。

このように、Web1.0とWeb2.0、Web3とでは、一方通行と双方向の通信、個人でデータを管理できるといった違いがあるのです。

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Web3が社会に与える影響

Web3は、企業や国も注目しており、社会の変革に寄与するといわれています。ここでは、Web3のシステムとして、Defiが金融業界に与える影響とDAOが働き方に与える影響について解説します。

Defiによる金融業界の革新

Defiとは、分散型金融エコシステムを指します。言いかえると、銀行や政府といった中央集権となる存在がいない金融システムのことです。スマートコントラクト(契約を自動執行する仕組み)を利用して金融取引を行えるため、管理者がいない中で、借り入れや投資などを実現できます。

金融業界に革新をもたらすDefiのメリットは、以下の通りです。

  • 高い透明性
  • 世界中で取引可能

Defiは、透明性が非常に高いというメリットがあります。銀行や政府がデータを管理していないため、すべての取引履歴を閲覧可能であり、改ざんが困難です。それにより、安全性が高いといえるでしょう。

さらに、Defiにより世界中で金融取引可能になるでしょう。現在は、国家によって金融サービスや通貨が異なり、世界中で取引が難しくなっています。しかし、Defiでは、国や移住地を問わず、だれでも同じサービスを利用できるなどの特徴があります。

このように、Defiは高い透明性と世界中で取引できるのが特徴です。しかし、法の整備が追いついていないため、導入には時間がかかるでしょう。

DAOにより組織が変わる

DAOとは、ブロックチェーン上でさまざまな人々が協力して運営される分散型自律組織です。会社の社長のような中央集権がいないことが特徴です。つまり、トップダウンの方式ではなく、全員で意思決定できるといったメリットがあります。

さらに、DAOでは以下2つの特徴があります。

  • 誰でも参加可能
  • 資金調達が容易になる

DAOは、自由度が非常に高く、関連する仮想通貨を持っていれば、誰でも参加可能です。また、誰でも組織設立可能といったメリットもあります。魅力的なプロジェクトに参加したり、自身で組織設立もできるため、従来とは違う組織が運用できるでしょう。

また、資金調達が容易になる点も挙げられます。DAOでは、ガバナンストークン(意思決定に必要な権利)を購入して、投票権を得られます。そのため、魅力的なプロジェクトを立ちあげにより、ガバナンストークンの購入につながり、資金調達がしやすくなるのです。

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Web3により社会が進歩する

今回は、Web3の概要と特徴、Web1.0、Web2.0の特徴について解説しました。Web3により、セキュリティ向上や個人情報の自己管理ができるなどのメリットがあります。また、DefiやDAOにより、金融業界や組織のあり方も変化するでしょう。

Web3は、法整備やシステムの障害により、課題が多くなっています。しかし、今後の社会に影響を及ぼすため、普及が期待されます。

Web3について理解して、今後のビジネスにつなげましょう。

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